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麺と人

2010.02.01 Monday

お知らせ:現在「ラ部Style」が閉鎖中です。
     過去ログはこちらに統合される模様ですが、
     明日には「ラ部Style」アドレスからこちらに転送されるようになります。
     たいへんご迷惑をおかけします。


22日には、食関係のパーティーに参加、テキーラ協会会長をお誘いして、
久し振りにお会いできたりしたのですが、あとは引きこもりで仕事。
ゆえに3日ほどラーメンから遠ざかる。


「ラ部Style」には、本編がこちらに移動したことを既に告知していましたが、
中には「更新してないから…入院とかしたんじゃないか?」
とご心配してくれた方がいたようです。どうもすみません。
(「心配って…全然ブログ読んでない証拠じゃん!」なんて思ってません)

そんな中のひとり、隣町の居酒屋の店長ツジさんからメールが。
同じようなタイミングでモロ&オーノのふたりからメール。
「御天、どう?」
どうやらツジさんも一緒にいるそう。わかったわかった、行きますよ。

ツジさん、どうやらかなり酔っ払っている様子。表情が尋常じゃない。
すぐにお帰りになりましたが、ちゃんと帰れたのでしょうか…?

モロ&オーノの横に座り、
ビールを頼もうと店員の女の子を呼ぶと、長い髪を切っていました。
「あ、髪切ったんですね〜」「そーなんですー」と話し始めたら…
他の客が「すいませーん」「ハーイ」
…って行っちゃったよ!
何も頼まないで髪の話だけするって、まるでエロオヤジみたいじゃないか。

でも確かに、ぼくらは店員さんたちのファンでもあります。
「御天」は、たとえば生ビールを頼むと、頼まれた人、手のあいてる人、
早く注ぐことができる人がすかさず注ぎに行ってくれます。
そういうのって、こちらが遠慮しなくて済むから、すごく気持ちいいんです。

これがたとえ居酒屋であっても、ああ、今こっちの人は忙しいし、
厨房の人に頼むのは悪いし…なんて考えて待ってるのが普通だから。

3人で飲み始めてしばらくして、窓の外に見覚えのある顔が……
「楽々」の磯部店主でした(笑)
うちの近所に引っ越したことは知っていましたが、偶然に会うのって
初めてじゃないですか?

店からの帰りで、家でも仕事があるので、その前に食事をしに来たとか。
彼が帰る前に、ぼくらはテーブル席に移動。

視界が変わって気がついた。
ん? 入口付近にいる中年女性のお客さん…見覚えがあるぞ。
誰だっけ…? 確実に知ってるんだけど……思い出せない。


しかし「御天」は何を食べても美味しいし、メニューは豊富だし、
レギュラーメニュー以外のものもあるし、酒はいっぱいあるし、
幸せの坩堝ですよ。住んでいる駅にあったら大変なことになってたな。


閉店は3時だと思っていたら、今日は1時までだそう。
客が少なくなったところで店員さんを呼び止め、訊いてみた。

「ねえ、あの席に座ってた女性のお客さん、誰だか知ってる?」
「あ〜、『秀園』のおかみさんですよ」

それはうちの近所にある中華料理屋であった。
おかみさんも調理人も中国人で、比較的本格派で美味しい。

「…ああっ! そうだ!! …でもなんで知ってるの?」
「時々いらっしゃいますし…わたしもあの辺しょっちゅう行きますから」
「ええっ! オレんち、線路挟んで反対側だよ!」

いかにもご近所的な偶然。小さなヨロコビ。

モロ&オーノも、彼らのテリトリー・野方のお店の人をよく見かけるらしい。
「御天」て、この界隈の料理人出没率、かなり高そうだね。
住宅街だから、飲食店が終わってから飲める店って他にないもの。

ということでラーメン。
よく来る店ゆえの、いつもと違うメニューシリーズ。


御天
たまごラーメン800円

はー。ンまいなあ〜。
黄身のまわりが黒っぽくなった固ゆで玉子って、ホクホクして美味しいよね。
レンゲの上で黄身を溶いたりしてね。
イッパイ食べちゃったから替玉はしないけど、汁  完 。


翌日の昼「秀園」に食べに行き、おかみさんに挨拶したのは言うまでもない。

posted by: 青木 健 | | 23:52 | comments(0) | trackbacks(0) |

仏甘味

2010.02.01 Monday

何度か書いていますが、わたしがラーメン好き以外にラーメン店の
オススメをしたくないのは、そうした人の約90%が
「どうせ行かないから」です。

だから、わたしが自分からケーキ店のオススメを尋ねていながら
行ってないのはhalfaperson君にとても失礼。
(しかも自分が「行かないくせに」意識を持っているのだから、二重にね)。

行く道すがら、彼に携帯でメールして「初めて行くなら」のオススメを訊く。

わたしにはスイーツの知識はないに等しく、今思い出せて好きなものといえば…
日光銘菓の「絹の清流」と、両口屋是清の「よも山」と、
埜庵、志むら、だるまやの「かき氷」と、パパダニエルの「カヌレ」と、
ラ・ヴィ・ドゥースの「モン・ポティロン」と、
デメルの「ザッハトルテ」…くらい。

半分ほどはhalfaperson君に教えてもらったものであり、
いずれも、わたしの人生の要所を彩ったものたちです。

お店の地図を検索してみたところ、フランスの洋菓子である模様。

お店に着く直前に返信が。
まずはモカのロールケーキ「ルレ・モカ」と、もしあれば…と、
バナナのタルト「バナニエ」を勧めてくれた。
本格的ゆえに甘さがしっかりしていて、食べ手を選ぶというエクレアは、
次回来る時の動機としてとっておこう。


テーブル席に27、8歳くらいのカッコ良くてオシャレな男性がひとりだけ。
(食べ歩き中のhalfaperson君もこんな感じ?)
ひとりでケーキを楽しんでいる…草食系男子、か。なるほど、いいじゃない。

例によって脱線しますけど、
「好みが草食系男子」という女性は、甚だしく矛盾を含んだ存在です。
この手の男性は、異性とのコミュニケーションよりも個人の趣味に
遥かに楽しさを見いだしているわけで、そんな男性が好きと女性が
発言するということは…なんというか、かなり変態的ですね。
そういう意味では嫌いじゃないです。


さて、持ち帰っていただくわけですが、
わたしにとってケーキというのは特別なんですよね。完全にハレの食べもの。
両方で800円もしないものですけど、値段じゃなくて、心持ちの問題。

机の上を片付けて(視界から外しただけだけど)
食器を出して(安物だけど)
紅茶を淹れて(ティーパックだけど)
ゲンズブールをかけて(フランスだから。CDだけど)
灯りを小さくして、ケーキを冷蔵庫から出す。

箱の中には、ケーキが揺れないような工夫がしっかり施されており、
保冷剤にはナプキンが巻かれ、箱に貼付けられている。

同じようなことはケーキ屋さんなら当然するのかもしれないけど、
箱を開けたときのその佇まいが、どこかキチンとしています。
そういう作業的な部分にも、食べる人への配慮と美意識が感じられる。
つまり、すでに勝負はみえている(勝負じゃないけど)。

アミティエ
ルレ・モカ380円、バナニエ400円

まずはルレ・モカ。
口に含むと、たっぷりのモカクリームがやわらかなスポンジに
溶け込むように馴染みながら広がり…ああ、ほんとに美味しいですね。

控えめな味でまとめた一体感の中にある、静かに強い主張と個性。
パクっと食べて美味しいものもあるけど、これはそうじゃない。
その繊細さは「パクっと食べて…」なロールケーキの、
何倍もの修飾語が必要なくらいに。

バナニエは、バナナの活かし方と、食感の妙ですね。
チョコバナナのような単純な対比ではなく、
いくつかのバランス・絡ませ方のリズム。相互作用の楽しさ。
でもこちらは時々いただいた方がいいかな。

何にでも真の「鑑賞」には、まず経験と知識が必要で、きっとhalfaperson君は
わたしの何倍も美味しさを読み取れていることでしょう。


次に来たなら、そのエクレアと…なにか勘でひとつ、選んでみよう。
家にお呼ばれするときに持参したい感じですね。
なかなかそういう機会もないですけど。

この日、わたしの数少ないスイーツ知識に、
アミティエさんの「ルレ・モカ」も記憶されました。

posted by: 青木 健 | | 20:44 | comments(2) | trackbacks(0) |